電気工事士2種は実技練習なしでも合格できるの?
練習しなくても欠陥なしで制限時間の40分以内で完成できるかな?
こんな疑問にお答えします。
- 制限時間の40分以内に完成できない
- 配線図や施工条件通りに進めることができない
- 接続作業が欠陥に当てはまってしまう
- 実技試験に合格するための練習方法とは?
- 実技試験に使う練習材料は何が良いのか
- 実技試験で扱う工具は何を使うべきか
こんにちは。
この記事を書いている かとひで です。
私はこんなひと。
- 1975年生まれ、高卒
- 第2種電気工事士を一発合格
- 電気機械メーカーに携わること15年
電気工事士2種の実技試験で「練習をしなくても合格はできるのでしょうか?」という質問を受けることがあります。
私が実技試験を受けた経験からすると、「合格できません」とはっきり言えます。
なぜなら、実技試験に合格するためには、十分な練習が必要だからです。
電気理論や配線の理解・道具の知識も大事ですが、実技試験の合格には、練習が一番大切だと断言できます。
本記事では、電気工事士2種の実技試験で練習をしないで合格はできない理由を解説しています。
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準備万端シリーズ レンタル版 2回分 | 13.500円 |
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レンタル版 | ホーザン | モズ | 電工石火 | 回数 |
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13.500 | 45.100 | 19.300 | 23.390 | 2回分 |
18.200 | 59.400 | 26.000 | 29.890 | 3回分 |
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【電気工事士2種】実技試験で練習なしでは合格できない3つの理由
電気工事士2種の実技試験では、練習なしで試験を受けても合格することは相当難しいです。
なぜなら、下記の3つの理由が挙げられるからです。
実技試験で練習なしでは合格できない3つの理由
- 制限時間の40分以内に完成できない
- 配線図や施工条件通りに進めることができない
- 接続作業が欠陥に当てはまってしまう
実際の電気工事でも図面の指示を理解し、施工条件に従い、安全に配線工事をする必要があります。
人体に危険を及ぼしたり、電気設備に障害を与える配線トラブルを避けなければならないからです。
たとえば、器具への電線取り付けなどの作業の一つ一つは完全に仕上げなければいけません。
ですので、実技試験においても、図面通りに素早く、完全に施工することが求められています。
制限時間の40分以内に完成できない
制限時間の40分以内に完成できない
実技試験の練習をしなければ、制限時間の40分以内に完成させることは難しくなります。
なぜなら、時間配分がわからなかったり、作業に時間が掛かるから。
試験で求められることは、素早くていねいに、電気的に正しく回路を作成することです。
電気工事士2種の実技試験では、回路を的確に構成する力を練習で養うことが必要です。
制限時間の40分以内に完成できないの具体例
- 時間配分がつかめない
- 作業台の狭さに対応できない
時間配分がつかめない
実技試験の練習が不十分では、時間配分がつかめずに、40分以内で完成させることは難しいでしょう。
なぜなら、施工作業を完成させるまでの手順が多いから。
たとえば、数分で書き終わらせる複線図に時間を費やしては、肝心の作業にたどり着きません。
時間配分がわからないと、一つの作業に掛ける時間が把握できず、時間が足りずに不合格になってしまいます。
作業台の狭さに対応できない
実技試験の作業台は、とても狭いです。
練習不足では、効率的な作業ができず、ムダな時間を費やしてしまいます。
なぜなら、作業スペースの確保は、電気工事士2種では必須だからです。
たとえば、工具が電線の下敷きになり探す手間が増えて、時間のロスにつながります。
ですので、作業台の狭さを想定して練習することをおすすめします。
配線図や施工条件通りに進めることができない
配線図や施工条件通りに進めることができない
練習不足では、配線図や施工条件通りに進めることができません。
なぜなら、実際の現場でも設計図を理解し、図面通りに電気工事をしなければいけないから。
施工条件に従わなければ、安全面での工事上のミスを引き起こす恐れがあります。
ですので、実技試験では、試験問題に示された配線図や施工条件に従って作業しているかを試されます。
配線図や施工条件通りに進めることができないの具体例
- 作業手順がわからない
- 配線図を読み取れない
- アウトレットボックスの問題に対応できない
作業手順がわからない
練習が少ないと、作業手順が身に付いておらず、40分以内での作業完成は不可能に近いです。
なぜなら、実技試験は施工の段取りが合格の決め手と言っても過言ではないから。
たとえば、複線図や電線の寸法切り、器具と接続の一連の作業をスムーズにしなければいけません。
作業手順がわからないと、次に何をすれば良いのかわからず、時間だけが過ぎていきます。
配線図を読み取れない
実技試験では、配線図を読み取れないと先へは進めません。
なぜなら、施工するために複線図を書くか、頭の中で描く必要があるから。
電気工事士2種の実技試験は、問題に出題された配線図を複線図に書き直す作業から始まります。
配線図を読み取り、複線図をイメージできないと施工を開始することさえできません。
アウトレットボックスの問題に対応できない
候補問題を練習しないと、アウトレットボックスが出題される問題には、制限時間内に対応できません。
なぜなら、アウトレットボックスの問題は、他の候補問題よりも施工手順が多いから。
たとえば、ゴムブッシングに電工ナイフで切り込みを入れ、ボックスにはめ込む作業などがあります。
時間の掛かるアウトレットボックスの問題では、練習不足では40分以内で完成できません。
接続作業が欠陥に当てはまってしまう
接続作業が欠陥に当てはまってしまう
実技試験の練習をしなければ、接続作業が欠陥に当てはまる可能性が高いです。
なぜなら、各作業が要求されている水準を満たしていない場合には、欠陥であると判断され不合格になるから。
たとえば、電線の被覆はがしなどの作業一つ一つは、正確な作業が求めれます。
基本的な単位作業を完全に仕上げなければ、配線トラブルを及ぼす恐れがあるという考え方から来ています。
いかなる状況や環境下であっても同じ仕上がりになるように、練習を積み重ねておく必要があります。
接続作業が欠陥に当てはまってしまうの具体例
- 工具の取り扱いに慣れていない
- 電線カットがキレイにできない
- 輪づくりが上手にできない
- 器具への電線接続にもたつく
- 圧着工具で刻印が付くまでカシメられない
- 差し込みがうまくいかない
欠陥の判断基準は、電気技術者試験センターにて、公表されていますのでご覧ください。
工具の取り扱いに慣れていない
練習不足だと、工具の取り扱いに慣れていなくて効率よく使用できないので、合格は遠のきます。
なぜなら、実技試験での合格の決め手は、工具を素早く効率的に使うことが求められるから。
たとえば、電線の被覆はがしや心線カットは、素早くキレイな仕上がりにする必要があります。
電線のカットや輪づくり、心線の圧着は、工具をうまく使えるように個別に練習することをおすすめします。
電線の寸法切りがうまくいかない
実技試験の練習なしでは、電線の寸法切りさえもうまくいきません。
なぜなら、何度も練習してコツをつかまないと、ストリッパーで上手に切れないから。
たとえば、電線を折り曲げたときに絶縁被膜や心線が露出するものは、欠陥に該当してしまいます。
練習を何度もすることにより、電線を素早くキレイに切ることができます。
輪づくりが上手にできない
練習不足だと、輪づくりすらできません。
なぜなら、心線を丸めてランプレセプタクルのねじに引っ掛ける作業は難しいから。
ほとんどの問題で出題があるので、輪づくりだけを何度も練習する必要があります。
仕上げをキレイにして、欠陥のないようにしなければ、不備があるということで不合格になります。
器具への電線接続がうまくいかない
実技の練習が不足していると、器具への電線接続がうまくいきません。
なぜなら、器具への電線接続は、コツが必要で欠陥になってしまう項目も多いから。
ねじにしっかりと締め付けられていないものや、器具が閉まらないものは、欠陥になります。
どの器具でも結線ができるように、何度も練習しておく必要があります。
圧着工具で刻印が付くまでカシメられない
練習が不足していると、圧着工具で刻印がしっかり付くまでカシメられずに、欠陥になりかねません。
なぜなら、リングスリーブを上手にカシメるためには、練習を要するからです。
たとえば、以下のような難しさがあります。
- 心線がリングスリーブに入らない
- リングスリーブからハミ出る
- 圧着工具のカシメ不足
- 刻印が薄い
施工の最後でモタモタして、未完成で終わってしまう恐れがあります。
最後のカシメまで重要です。
差し込みがうまくいかない
練習不足では、差込コネクタでの電線接続がうまくいかず、最後で時間オーバーになりかねません。
なぜなら、心線を差込コネクタに入れる作業は、練習で要領をつかんでおく必要があるから。
たとえば、なかなか真っすぐに入らなかったり、所定の位置まで挿入できない場合があります。
差込コネクタに心線の挿入が甘かったら、欠陥となり不合格になりますので、練習が大事です。
実技試験に合格するための練習方法とは?【電気工事士2種】
では、電気工事士2種の実技試験は、どのように練習をすれば良いのでしょうか。
実技試験の練習のときから意識してほしい3つの項目は下記になります。
- 制限時間の40分以内に完成させる
- 配線図を理解し、施工条件通りに進める
- 欠陥になる項目はできるようにしておく
一発合格を目指すための練習
試験を受けるなら、一発で合格したいものですよね。
電気工事士2種の実技試験で、一発合格するための練習のコツを書いた記事が下記になります。
女性でも独学で合格する方法
電気工事士2種を受ける方の中で、女性も年々増えています。
電気工事の現場でも女性の活躍があり、大手電力会社や電機機器メーカーなどでも取得を推奨しています。
女性でも独学で合格する方法を書いた記事がありますので、興味がある方はご覧ください。
実技試験に使う練習材料は何が良いのか【電気工事士2種】
失敗しない実技練習の材料選び
電気工事士2種の実技試験の練習するための材料は、結構な高額になります。
決して安くないお金を払って練習材料を購入するなら、失敗したくないですよね。
実技試験の練習では、材料を単品で揃えるよりも、材料セットの方が探す手間がなく安く済みます。
そこで、各電材メーカーを比較検討していますので、練習材料セットでお悩みの方はご覧ください。
購入するよりも安いレンタル版を紹介
電気工事士2種の実技試験の材料は、購入するしか方法がないというわけではありません。
材料一式をレンタルして、試験後に使ったままの状態で返却できるシステムがあります。
レンタル版は他のメーカーよりもかなり安めで、サポート体制も充実しています。
回数 | レンタル版 | ホーザン | モズ | 電工石火 |
---|---|---|---|---|
1回分 | 8.800円 | 30.030円 | 15.200円 | 16.980円 |
2回分 | 13.500円 | 45.100円 | 19.300円 | 23.390円 |
3回分 | 18.200円 | 59.400円 | 26.000円 | 29.890円 |
実技試験で扱う工具は何を使うべきか【電気工事士2種】
実技試験の工具は100均で揃うのか?
実技試験の工具は、100均で全て揃ったら、安上がりで良いですよね。
果たして、すべて準備できるのでしょうか?
工具を単品で購入か、工具セットがお得なのかについて解説しています。
圧着端子は小さいものがあるって知ってた?
実技試験の最後の山場に使用する圧着工具には、小さいものがあることをご存じですか?
電気工事士2種では、「大」の刻印が出題されませんので、ミニ圧着工具を使用できます。
女性の手でも楽々使えるミニ圧着工具をメーカーごとに比較している記事はこちらです。
まとめ【電気工事士2種】実技試験で練習なしでは合格できない3つの理由
- 制限時間の40分以内に完成できない
- 配線図や施工条件通りに進めることができない
- 接続作業が欠陥に当てはまってしまう
- 実技試験に合格するための練習方法とは?
- 実技試験に使う練習材料は何が良いのか
- 実技試験で扱う工具は何を使うべきか
電気工事士2種の実技試験で、練習なしでは合格できない3つの理由を紹介してきました。
練習の段階から下記の3つを意識していると、合格により近づくことは疑いようがありません。
- 制限時間の40分以内に完成させる
- 配線図を理解し、施工条件通りに進める
- 欠陥になる項目はできるようにしておく
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