工場勤務は底辺ってどういうこと?
高卒で町工場や中小企業って、ダサいと思われるの?
- 高卒の工場勤務は底辺なのか
- 結論:工場勤務は働きやすい職場
- 高卒の工場勤務は底辺と言われる10の理由と実際
こんにちは。
この記事を書いている かとひで です。
私はこんなひと。
- 1975年生まれ、高卒
- 第1種衛生管理者を一発合格
- 製造業で安全衛生に携わること15年
- 現役の衛生管理者
工場勤務について、あなたのイメージはどんなものがあるでしょうか?
工場で働くイメージとしては、こんな感じでしょうか。
✔工場で働くイメージ
- 汚れた作業着
- 夏は暑い、冬は寒い職場
- 同じ作業の繰り返し
私も工場勤務になる前は、きびしい作業環境の下で働いているのではないかと思っていました。
しかし、かなり想像とは違うことがわかり、今では働きやすい職場だと感じています。
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【工場勤務は底辺?!】高卒で町工場や中小企業で働くのはダサいのか?
工場勤務は働く職場として「底辺」「ダサい」などと言われることがあります。
それはなぜなのでしょうか?
下記に挙げた、10コのイメージが強いからだと考えます。
- 単純作業ばかりさせらえる
- 重たいものを運ばされる
- 夏は暑く、冬は寒い職場環境
- 作業着がダサい
- ルールが多くてめんどくさい
- フォークリフトやトラックが多くて危ない
- 汚れる
- 学歴が低い人ばかり
- 給料が低い
- 休みが取りにくい
では、実際にはどうなのでしょうか?
製造業に15年間勤めている私が、工場の実際の現場の状況を解説していきます。
結論:工場勤務は働きやすい環境になっている
結論から先に言いますと、工場勤務は労働環境がかなり改善されており、働きやすい職場です。
実際に私は15年間働いていますので、実体験をもとに働きやすい理由を記載しました。
- 単純作業ばかり → 交代で作業場所が変わる
- 重たいものを持つ → 労働災害につながることはさせない
- 夏は暑く、冬は寒い職場 → 空調管理をしっかりしている職場も多い
- 作業着がダサい → 動きやすいので、楽に仕事ができる
- ルールが多い → ルールさえ守っていれば仕事はやりやすい
- フォークリフトやトラックが多く危ない → 工場内は安全第一を徹底しているから外より安全
- 汚れる → 町工場の加工業者は汚れるが、工場は労働環境が改善している
- 学歴が低い → 高卒者で未経験でも仕事ができる
- 給料が低い → 特別低くはない。資格取得手当が設定されている。サービス残業はゼロ
- 休みが取りにくそう → 土日祝、有給休暇はしっかり取れる工場が多い
次に、世間のイメージと実際にはどうなのかを詳しく説明していきます。
工場勤務では単純作業ばかりさせられる?!
世間のイメージ
世間のイメージは、単純作業を淡々とさせられるイメージがあり、たとえばこんな感じ。
- 部品を永遠と組み立て続ける
- ベルトコンベヤーから流れてくる食材を仕分けする
実際の仕事内容
大手でも中小でも生産計画というものがあり、あらかじめ「何を」「いつまでに」「何個作る」というのは決まっています。
ですので、基本的にはローテーションで各工程を回って作業を行うことになります。
同じ作業が続くときもありますが、単調にならないように生産計画が設定されています。
同じことばかりの作業って、効率が低下するよね。
工場勤務では重たいものを運ばされるの?
世間のイメージ
工場勤務では重たい製品や部品などを長距離運ばされる。
実際の仕事内容
重たいものは、極力持ち運ばないように、徹底されている工場が多いです。
なぜなら重量物の運搬は、腰痛や関節痛などを発症することにつながりますので、労働災害になりかねません。
ですので、重たいものを運ぶときのルールなどを義務付けている工場がほとんどです。
✔労働災害を防ぐ対策
- 重たいものは二人で運ぶ
- 台車を必ず使用する
- フォークリフトで運ぶ
夏は暑く、冬は寒い職場環境 【高卒の工場勤務は底辺?!】
世間のイメージ
夏は暑くて汗だくでベトベト、冬はジャンバーやヒートテックを着込む寒さで作業。
暑すぎて夏は水分取りすぎ、冬はカイロが必需品になる。
実際の仕事内容
工場での荷受け場や、製品を出荷する場所は、屋外になるので「暑さ」「寒さ」を直接的に感じるかもしれません。
生産ラインの工程は、基本的に屋内ですので、夏は涼しく冬は暖かい冷暖房完備の部屋が多いです。
製品や食品に影響を与える温度が決まっているなら、生産しているモノに合わせた職場温度になります。
そんな場合は、作業の妨げにならないような対策グッズの購入を許してくれます。
作業着がダサい 【高卒の工場勤務は底辺?!】
工場勤務は作業着で仕事をするので、オシャレができずダサいと思う人もいます。
世間のイメージ
特に若い人は、作業着に対して抵抗がある人もいます。
- 作業着がダサい
- 帽子がイヤだ
- 安全靴が歩きにくい
- 色が単調、男性はグレー、女性はピンク
- 肉体労働しているイメージ
実際はどうか
スーツでパリッと仕事をすることに魅力を感じているなら、工場勤務は不向きです。
スーツやワイシャツ、革靴で仕事をするより、はるかに動きやすいのは確かです。
スーツは自腹の会社が多いですが、作業着は支給品ですので、破れたり汚れたりすると無料で交換できます。
できるだけ動きやすく楽な格好が良いという人は、作業着は仕事をしやすい服装と言えるでしょう。
工場はルールが多くてめんどくさい?!
世間のイメージ
工場は同じものを大量に製造するので、一定のルールに従って作業を進めます。
ルールが多すぎて、めんどくさいと感じる。
●ルールがめんどくさい
- 作業手順
- 安全第一
- 整理整頓
- 身だしなみ
実際はどうか
工場で働く場合は、オフィスでの事務系の仕事より多くのルールが決められています。
どのメーカーの工場でも、安全第一に高品質で安定的な製品を製造するために、ルールを徹底しています。
窮屈だと感じる人はいるかもしれませんが、ルールさえ守っていれば仕事はやりやすい環境でもあります。
工場勤務はフォークリフトやトラックで危ない?
世間のイメージ
工場の中は、頻繁にフォークリフトが走り回り、大きなトラックが出入りして危ない。
工場を歩いているだけで、危険がたくさんありそう。
実際はどうなのか
モノづくりの現場ですので、大きな装置が動いていたり、フォークリフトやトラックが頻繁に工場内を移動しています。
ただ、フォークリフトやトラックが走行する場所は決められており、歩行者が移動するところとは別になっています。
工場は、安全ではない行動には厳しいので、工場内の方が一般道路や敷地よりも安全と言われています。
なぜなら、大きな事故や災害が発生したら、操業停止になり、製品が生産できず売上が減ってしまうから。
そのために、工場では何を差し置いても安全を第一に考えられています。
工場勤務での現場作業は汚れるのか?
世間のイメージ
製品の加工をする町工場や現場は、油まみれになったり、溶剤が飛び散ったりして汚れる。
食品加工の工場では、肉片や甲殻類のカラなどがあちこちにこびりついている。
実際はどうなのか
オフィスでの事務仕事よりかは、汚れる作業が工場にはあります。
町工場で鉄を切ったり、作業現場で溶接したりする作業は確かに汚れます。
しかし、製品組立や食品梱包工場は、加工した後の工程になるので、特に汚れるという作業ではありません。
ですので、その工場が何を作っており、どの工程の作業をしているのかにより異なります。
また、3K(きつい・きたない・きけん)のイメージが強い工場は、近年、労働衛生面がかなり改善されています。
工場勤務は学歴が低い人ばかりなのか?
世間のイメージ
工場は学歴の低い人が働いているイメージが根強いですね。
頭を使うより体を動かしている方が良い、単純作業が多い、オペレーター、職人など。
実際はどうなのか
作業現場で働く人たちは、確かに高卒の人が多いです。
その中でもコツコツ取組み、現場責任者になっている方はたくさんいます。
工場の募集要項では、大手のメーカーであっても、高卒で未経験者でも採用してくれる場合があります。
大手企業や名の知れた中小企業のメーカーなら、福利厚生も充実しており、安心して働くことができます。
工場勤務なら、ご自身で学歴が低いと思われているあなたにも、チャンスはあると考えてもいいです。
工場勤務は給料が低いのか
世間のイメージ
工場勤務は労働単価が低いイメージがついています。
- 高卒者=低賃金
- 単純作業=低賃金
実際はどうなのか
工場勤務の現場の人は、高卒者が多いので、大卒者よりかは初任給は低く、伸び率も低いのは事実です。
しかし、工場では作業に必要な免許や技能が求められるので、作業に適切な資格を取得します。
資格取得により、手当が付きますので、給料はその分上がります。
生産が多く、残業してでも稼働しないといけない場合には、会社はきっちり残業代を出します。
工場勤務の作業者は、「サービス残業」と言われるものはゼロに近いでしょう。
休みが取りにくい 【高卒の工場勤務は底辺?!】
世間のイメージ
工場勤務は休みが取りにくく、急な休みも許されないイメージ。
24時間稼働している工場のシフト制は、特に休みにくそう。
実際はどうなのか
工場勤務は、きっちり時間を守る習慣があります。
- 始業の時間
- 小休憩(1時間に10分など)
- 昼休み(45分~60分)
- 終業時間
完全週休二日制(土日祝日が休み)が定着している工場が大半です。
また、有給休暇も年間20日付与されるメーカーもあり、1か月に一度以上は休暇を取ることができる計算です。
24時間稼働のシフト制では工夫が必要ですが、一般的な工場は、休みはしっかり取れることがほとんどです。
【まとめ】工場勤務は底辺なのか?町工場や中小企業で働くのはダサいのか?
工場勤務の世間のイメージに対して、実際にはどうなのかを記事にしました。
これから工場で働こうと考えている人に参考になれば良いと思います。
- 単純作業ばかり → 交代で作業場所が変わる
- 重たいものを持つ → 労働災害につながることはさせない
- 夏は暑く、冬は寒い職場 → 空調管理をしっかりしている職場も多い
- 作業着がダサい → 動きやすいので、楽に仕事ができる
- ルールが多い → ルールさえ守っていれば仕事はやりやすい
- フォークリフトやトラックが多く危ない → 工場内は安全第一を徹底しているから外より安全
- 汚れる → 町工場の加工業者は汚れるが、工場は労働環境が改善している
- 学歴が低い → 高卒者で未経験でも仕事ができる
- 給料が低い → 特別低くはない。資格取得手当が設定されている。サービス残業はゼロ
- 休みが取りにくそう → 土日祝、有給休暇はしっかり取れる工場が多い
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